2017年度 理事長所信

公益社団法人
島尻青年会議所

2017年度 理事長所信 Ver.3

敬天愛人

共感し、共助する島尻JCの想像

第35代 理事長 山川 順一

公益社団法人島尻青年会議所 2017年度 理事長所信 Ver.3


はじめに


「古い価値観に囚われて、その価値観を捨てられなかった文明はすぐに潰れた…」とよく言われます。

大きな歴史の転換点は必ず古い価値観から新しい価値観への変化を伴います。その転換点はおよそ70年周期で起こると言われていて、我が国においても黒船来航から倒幕までの流れで今からおよそ140年前の1867年に大政奉還が起こり、いくつかの内乱を経て、半ば強引に国際社会に引っ張りだされた形で日本は、アジアの国々の中ではもっとも早く近代国家としての歩みをはじめました。そして、70年前の1945年に日本が第2次世界大戦に降伏し、GHQの統治を受け価値観がガラリと変わりました。

先人達は、これまでの軍国教育を改め、国民一丸となって戦後復興に取り組むに当たり、インフラを整備し、基盤産業を育成し、奇跡と言われた高度経済成長を成し遂げました。朝鮮戦争特需はあったもののやはり一番大きな要因は自らを造り変える不断の努力を惜しまなかった先人達のスピリッツだと私は思います。そして、昨年戦後70周年を向かえた今日、国際的な地位の高まりに対応して、世界の平和と安定を確保するための国際的な取り組みに一層積極的に参画していくことが国際社会から求められています。我々日本人は歴史の大きなうねりのなかでは必ず言っていいほど、その転換点では変化に対する否定的な感情を捨てて、物事の本質をよく理解し、自らの価値観を造り変えることで今日の日本国を築き上げてきました。私達は今、新しい価値観に移り変わる時代に突入しようとしています。


35周年を向かえて


私達は、これまで歩んできた歴史と伝統を見つめ直し、そして35年間受け継がれてきた篤い想いをこれからも守り続け、「明るい豊かな社会」を創造していきます。これまで先輩諸兄の成し遂げられてきた多くの功績があり、その一つひとつが私たち島尻青年会議所の大切な財産となっています。中でも来年で29回目を迎える「なんぶトリムマラソン大会」は先輩諸兄が一から創り上げた事業であり、今では島尻JCエリアの枠を超えて沖縄県民がスポーツを通して健康増進を考える運動の一つとしての地位を確立しました。この財産は、私たちの誇りです。これまでの運動と活動によって輝いている地域の素晴らしい文化を今まで以上に輝かせ、次の世代へと繋いでいかなければなりません。

本年、記念すべき創立35周年を迎えることが出来るのも、多くの功績の積み重ねた賜物です。これまでの歴史を築き上げていただいた先輩諸兄や、ご支援いただいた地域の皆様方に、あらためて心から敬意を表し、魅力に溢れた地域の文化を学び、新たな歴史を積み上げ、後世に繋いでいく為、今一度、歴史と伝統にスポットを当て、この島尻JC活動エリアの魅力を再発信していくことが、郷土愛を育み、地域協同の一助に繋がるものと考えます。


青少年の健全な育成


次世代の社会を担う青少年が、夢と希望を持って心身ともに健やかに成長し、自立した個人としての自己を確立するとともに、若者が、社会における役割を担い、情熱を持ってその使命を果たしていくことは、国民すべての願いでありますが、家庭や地域社会など青少年と若者を取り巻く環境の変化とあいまって十分に実現されるに至っていません。

このような状況の中、青少年が健全に成長するとともに若者がその使命を果たしていくためには、青少年に対して深い愛情と理解を持って青少年の健全育成等についてその進むべき方向性を定めるとともに、我々一人ひとりが、青少年の模範となり、青少年や若者とのかかわりを認識して相互に協力しながらそれぞれの担うべき役割を果たしていく必要があります。

次世代を担う青少年が、自他共にかけがえのない存在であることを認識し、また社会の一員であることを自覚し、自ら進んで社会参加できるよう、家庭・学校・地域が連携して青少年の健全育成を支援体制の構築が必要です。子供達の持つ豊かな感受性を引き出し、心に残るような体験や人との出会いの中、地域や自分自身を再発見できるような環境づくりを促進します。


会員資質の向上


「組織力の強化は人間関係を築くことから始まる。」我々青年経済人はこの言葉をよく耳にします。組織が「ある目的を目指し、何人かの人で形作られる、秩序のある全体である」ならば、その中において人間関係を築く事、コミュニケーションを図る事は重要だと私は考えます。

我国の経済は「80%の中小企業と20%の大企業によって構成されている」と言われています。日本経済の大半を占める中小企業の中には、会社運営の大部分を経営者の個人的な資質や魅力に依存しているといった、起業段階のように未成熟な組織のままでとどまってしまっている場合が少なくありません。それでも、世界有数の経済大国日本においてこのような組織が成り立つのは、従業員の多くが、創業者の理念や夢に対する熱い想いを共有できているといったところに負うところが大きいのだと思います。

我々島尻JCにおいても日頃のJC活動から苦楽をともにしている会員の間には親密なコミュニケーションが図られています。そのため、「自身の担当業務ではなくとも、ほかの会員が困っていたら協力を惜しまない」というように、指示がなくても相互補完的に業務を遂行するなど、発生する問題を自発的に補い合うことから、小さなLOMであっても組織として成立し得てきたのだと私は考えます。

先輩諸兄の理念や夢を共有し、「それを実現したい」という思いから、小さい組織の中でも高い貢献意欲を持って進んで業務に取り組むことができる人材の育成が求められています。


会員の拡大


我々島尻青年会議所は「明るい豊かな社会」の実現に向けて活動していますが、昨今の景気状況などの社会的な問題に伴い、会員拡大に関しては思うような結果を残せていません。

新規入会者の減少と卒業による会員減少により、青年会議所の運営や運動を熟知しているメンバーの減少が危惧されています。今こそ、会員拡大こそが青年会議所の根源であり、すなわち地域の活性化に繋がることを理解し、共感する仲間を増やしながら青年会議所がどのような団体なのかを会員全員で理解し、社会への奉仕を通して個人の修練を重ね、共に運動を展開する組織を活性化させる原動力となることに間違いありません。

まずは、私自身が一生懸命に青年会議所運動を行い、確実に胸を張って会員拡大に取り組み、同じ志を持った仲間を集め、今まで以上に有意義な事業を展開していくために、メンバ ーの会員拡大に対する意識を醸成し、島尻青年会議所が一丸となり会員拡大に取り組む土壌をつくります。そして、計画的かつ効果的な会員拡大を行うために、会員拡大の意義と目的を島尻JCメンバーと共有し、青年会議所の魅力を自らの経験の中で新入会員候補者にしっかりと伝える会員拡大運動を展開します。


結びに


松下電器(現・パナソニック)の創業者、松下幸之助氏の言葉を編纂した『道をひらく』にはこんな言葉が記されています。「窮境に立つということは、身をもって知る尊いチャンスではあるまいか。得難い体得の機会ではあるまいか。そう考えれば、苦しいなかにも勇気が出る。元気が出る。思い直した心のなかに新しい知恵がわいて出る。そして、禍を転じて福となす、力強い再出発への道がひらけてくる」

松下幸之助氏だけではなく、大きな事業を成し遂げた先人たちは一人の例外もなく、苦難に立ち向かう勇気を持ち、幸運に恵まれ、的確な情報・知識を提供してくれる支持者や共感者を持っていたからであると言われています。我々島尻青年会議所の使命は、まず勇気を持って行動し、行動しながらさらに有効な行動を探していくことだと確信しています。そのためには、会員一人ひとりの意識醸成を図り、明るい豊かな社会の創造の実現に向け新たな可能性を追求していく不断の努力を惜しまないからこそ、我々の活動に対しての支援者や共感者の方々との出会いがあるのだと思います。

私達は、この国に生まれこれまで多くの方々のご尽力により成長してきました。これまでの人生、地域の方々や家族そしてこれまで出会った方々に感謝し、その心を忘れず地域のために、次世代を担う子供達のために貢献し努力していきます。